カーネーションは母の日の定番の花です。
赤やピンクだけではなく、大きく分けると8種類ほどのカラーがあり、1,000以上の種類があります。
見た目が華やかで種類も多いので、人から貰うだけではなくて自分で購入して育てることも。
鉢だけではなく、苗で購入することもできます。
では、そんなカーネーションを鉢植えする方法、手入れの仕方などを見ていきましょう。
1.苗のカーネーションを鉢植えする手順と適した時期
最初から鉢植えになっているカーネーションばかりではありません。
切り花だと長くても1週間ほどで枯れてしまいますが、苗ならじっくりと育てていくことができます。
カーネーションは強い花ではありますが、しっかりと手順を守って植えていくようにしましょう。
1-1.カーネーションの鉢植えをする方法
では、分かりやすいように手順を説明していきます。
1.株を取り出して土をならす
まずは株を取り出し、根っこの周辺についている土を軽く払いましょう。
土がカチカチに固まっていることもあるので、優しく揉みほぐすようにして周りの土を取り除きます。
2.鉢の準備をする
鉢植えをするときは一回り大きい鉢に植えるのが基本です。
3号なら5号、5号なら7号と、少し余裕のある鉢に植えていきます。
水はけが悪いと根腐れしてしまうことがあるので、まずは鉢に鉢底石を敷き詰めましょう。
3.鉢に少量の土を入れる
鉢底石の上から土を入れていきます。
土は草花用培養土など、カーネーションに適したものを選ぶようにしましょう。
いきなりたくさん土を入れると植えにくくなるため、全体の3分の1ほどが目安です。
4.苗を鉢に入れる
少量の土が入った鉢に、カーネーションの苗を入れていきます。
見栄えが良くなるよう真ん中になるように調整しつつ、傾いてないかも確認するようにして下さい。
5.鉢の上まで土を入れる
苗を片手で固定しつつ、鉢の中に土を入れていきます。
鉢の一番上まで土を入れないようにし、2~3cmほど下の部分まで土を入れていきましょう。
土をギュッと固めて入れる必要はありませんが、空洞ができないように細い棒などを使って隙間なく土を入れていきましょう。
目安部分まで土を入れたら、手で軽く土全体を押します。
6.環境の良い場所に置く
鉢植えが終わったらたっぷりと水をあげましょう。
日当たりが良くて風通しが良い場所を好むので、良い環境の場所に置くことが大事です。
1-2.カーネーションを鉢植えする時期と注意点
カーネーションの苗が出回るのは3月ごろからです。
鉢植えに適した時期は3月~5月、9月~10月あたりがベストなので、その時期に植えるようにしましょう。
カーネーションを鉢から別の鉢に植え替えるときも、やり方や適した時期は同じです。
育ったカーネーションは苗の状態よりも根がしっかりしているため、鉢から取り出すときにちぎってしまわないように注意しておいて下さい。
2.カーネーションを手入れする方法と注意点
カーネーションは多年草のため、一度咲いたら終わりではありません。
上手に育てると毎年花を咲かせることができるため、長く楽しむことができます。
では具体的にどう育てていけば良いのか見ていきましょう。
2-1.カーネーションを育てるときは環境を整えることが大事
カーネーションを育てる上で意識しておくべきなのは以下の3点です。
・日当たりが良い場所に置く
カーネーションは日光を好むため、日当たりが良い場所に置くようにしましょう。
室内に置いている場合は窓ガラス越しでも良いので、日光があたる場所に置くようにします。
特につぼみの状態のカーネーションは日光が必要ですし、全く日光が当たらないとなると枯れることもあります。
・風通しが良い場所に置く
風通しが悪いと水はけも悪くなり、根腐れや害虫の被害にあいやすくなります。
屋内であれば窓からの風が通る場所に置く、屋外であれば適度に日の当たる軒下などの風が通る場所に置くようにしましょう。
・土が乾いてから水を与える
水をあげるときは、土が乾いているかどうかを確認しましょう。
水のあげすぎは良くありませんから、土が白っぽくなって乾いてからあげるようにします。
また、暑い季節は水をあげる時間帯も大事です。
昼間などの暑い時間帯に水をあげると鉢の中の温度が上がり、根腐れを引き起こしてしまうことがあるので涼しい時間帯に水をあげるようにして下さい。
2-2.カーネーションを育てるときのNG例
カーネーションは比較的育てやすい花です。
しかしこういったことをすると枯れてしまうことがあるので、注意するようにしましょう。
・直射日光に当てないようにする
カーネーションを育てるには日光が必要ですが、直射日光は良くありません。
寒い季節であれば問題ありませんが、特に夏場は注意しておきましょう。
直射日光は強すぎるため、夏場は半日陰などに移動するようにします。
・0~30度以内の温度で育てる
カーネーションは冬場の寒さに弱いですし、暑すぎる環境も良くありません。
0度以下だと弱ってしまうことになるので、温度が低いときは場所を移動させておきます。
温度が25度以上になると花が付きにくくなってしまいますし、30度を超えると枯れてしまう可能性が高くなります。
冬と夏で置き場所を変えるなどして育てていくようにしましょう。
・雨に当たらないようにする
カーネーションを含めて、花は水に弱いです。
雨にあたってしまうと花は咲きにくくなってしまうため、雨に濡れないようにしておきましょう。
水をあげるときも花やつぼみにはかけずに、土そのものに与えるようにして下さい。
3.毎年カーネーションの花を咲かせるために大事なこと
せっかくカーネーションを育てるのであれば、毎年咲くように手入れをしてあげましょう。
手をかければそれだけ来年もキレイな花が咲きやすくなるので、手を抜かないようにこれから紹介することを行っていくことが大事です。
3-1.カーネーションを綺麗に咲かせるための欠かせない手入れ
カーネーションは少し手をかけてあげるだけでより綺麗に咲きます。
そんなに難しくはありませんし、慣れればすぐに終わるので手入れや確認方法を知っておきましょう。
・切り戻しをする
切り戻しとは剪定のことです。
花が咲き終わったあとに無駄な部分を切ってあげるようにしましょう。
切り戻しをすることで栄養が行き届きやすくなり、綺麗な花が咲きやすくなります。
花が咲き終わったらその花や茎を切っていけば良いだけなので、そんなに難しくはありません。
全ての花が咲き終わったら茎を半分ほどにカットしておきましょう。
・摘芯をする
摘芯とは、茎が伸びてきたときに先端をカットする方法です。
数cmほど先端をカットすると新しい芽が出てきますから、結果として新芽が増えることになります。
新芽が増えるとカーネーションの花の量も増えるのでより綺麗に咲かせることができます。
3-2.定期的に病気にかかっていないかも確認する
環境が悪かったり害虫対策を怠っていたりするとカーネーションが病気になってしまうことがあります。
早く見つけることが大事なので、よくあるカーネーションの病気を知っておきましょう。
・灰色カビ病
葉が腐ってしまってカビに覆われてしまうカーネーションによくある病気です。
葉や花にシミのような模様ができるので自分の目で確認するようにしましょう。
他の葉に伝染してしまうので早めに見つけることが大事です。
・立枯病
茎が腐ってしまう病気で、湿気が高い時期になりやすいです。
変色していないかなどを確認しておきましょう。
・ウイルス病
葉などがまだらになってしまう病気です。
葉がねじれたり凸凹になってしまったりすることが多いので、こちらも定期的に確認しましょう。
まとめ
カーネーションは人から貰うこともありますし、ポピュラーな花なので苗も手に入れやすいです。
初めてだと育て方や手入れに戸惑うこともありますが、基本を守っていけば問題ありません。
日当たりや通気性の良い場所に置き、時期が来たら切り戻しや摘芯の手入れを行っていくようにしましょう。