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カーネーション選びで迷ったときの種類の見分け方と花言葉まとめ

斉藤洋一

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斉藤 洋一

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カーネーションは日本人にもなじみ深い花で、令和2年度の切り花市場ではバラを上回り、菊に次ぐ生産量2位になっています。バラとは0.1%ほどのシェアの差になりますが、いかに人気かが分かります。

ただ、人気の花である分品種改良も進んでいて、様々な種類があるため購入するときにも迷いがちです。花言葉などもある分、余計に考えてしまう人もいるかもしれません。

今回はカーネーション選びで迷った時の種類の見分け方、花言葉の情報やその由来をまとめました。迷ったときに花屋さんにお願いするときに便利な情報も入れましたので、ぜひご活用ください。

1.カーネーションの種類と選び方のポイント


カーネーションは非常に種類が多く、色や花の付き方、花の咲き方のタイプなど組み合わせで数千種類を超えると言われています。見栄えやアレンジの仕方などに影響を与えるだけでなく、色で花言葉が変わるなど詳しく知ろうとするほど奥深い花になっています。

贈り物に使う場合は相手によって花言葉を意識する、見た目を重視する、アレンジメントの一つに入れるなど使い方一つでイメージが変わるのも特徴です。

自分用に欲しい場合も用語として覚えておいた方が便利な情報も多く、イメージ通りのカーネーションを注文するポイントになってきます。品種名で覚えてしまうのも方法ですが、欲しいものがいつも手に入るとは限らないため注意が必要なのです。

1-1.主に花の付き方・咲き方・色で分類出来る

カーネーションは主に花の付き方2種、花の咲き方4種、色の組み合わせで分類できます。交雑しやすく、品種改良がしやすい花のため、色の濃淡などにもそれぞれ特徴があります。素人目では判別がつかない品種も多く、品種で選ぶ難しさにもつながっているのです。

品種自体が多い分、そもそも覚えるのも大変なのも特徴です。簡単な分類を覚えていくだけでもカーネーション選びがはかどるようになります。

1-2.現在のカーネーションの起源ははっきりとしていない

カーネーションの分類は花のタイプごとであればわかりやすく分けることができます。

しかし、起源ははっきりしない部分が多いのも特徴です。カーネーションの原種は南ヨーロッパ、西アジアに分布していて、容易に交雑してしまうことから分析が難しい面があるのです。古代ギリシャやローマ時代から栽培されていた記録が残っていて、それだけ多くの人に愛され続けてきた花だということだけはわかっています。

2. 花の付き方は主にスタンダードとスプレーの2種類


カーネーションの花の付き方は主にスタンダードとスプレーの2種に分けられます。

スタンダードカーネーションは一本の茎に一輪の花が咲きます。スプレーカーネーションは一本の茎に複数の花が咲くのが特徴です。

簡単に分類できるのが魅力ですが、それぞれの特性を知っておくとさらにカーネーションを楽しめるようになります。

2-1.花が大きくボリューミーなのがスタンダードの特徴

スタンダードカーネーションは一つの茎に一輪の花が咲く関係で、花が大きくなる傾向があります。一輪挿しで見栄えがするだけでなく、気軽なプレゼントにも使いやすくなっています。

カーネーションは花もちが良いことでも知られていますが、スタンダードカーネーションを選ぶ場合は緑のガクの部分を見るのがおすすめです。ガクは花の下の方についていて、花を守るように突き出している部分になります。ガクが緑色であれば鮮度が高く、茶色になっていたり、割れたりしていれば鮮度が低くなっていることが分かります。長く楽しみたい場合はガクの先端部分まで緑のものを選ぶと長持ちするのです。

2-2.スプレーのつぼみは全て咲くとは限らない

スプレーカーネーションは花がたくさん咲くので、にぎやかさ、はなやかさ、かわいらしさが魅力となります。ただし、つぼみの数だけを見てお得だと思って購入するのは危険です。全てのつぼみが咲くとは限らず、かえって栄養を取られてしまい、花の寿命が短くなる場合があるからです。

花が咲くかどうかは、つぼみの状態である程度見極められます。全てが緑のつぼみでおおわれている場合は咲かない可能性が高く、花が咲きかけていて花弁が見える状態であれば咲く可能性が高くなります。

花もちを良くしたい場合は咲きそうにないつぼみを切ってしまうのがおすすめです。また、咲きそうなつぼみが多いものを選ぶとより華やかに見えます。

2-3.細かく分けるとポットカーネーションが分類に入る場合も

カーネーションは2つの咲き方でわけることができますが、この分類にポットカーネーションが加えられるケースもあります。

ポットカーネーションは鉢植えのことで、花を複数組み合わせて見せ方のアレンジがしやすくなります。正確には花の付き方では植え方・見せ方になりますが、世話が必要になるもののより長く楽しめるのが魅力です。

3.花の咲き方は主に4種類ある


カーネーションは花の咲き方、花弁の形で分類することもできます。種類は剣弁咲き・極剣弁咲き・丸弁咲き・一重咲きで、見分けがつきにくいものもあります。

剣弁咲きは最もスタンダードなもので、花びらの縁がギザギザで、たくさんの花弁が重なっているのが特徴です。イラストなどのモチーフに使われることも多く、多くの人が思い描くカーネーションは剣弁咲きになります。

極剣弁咲きは細くとがった花弁が特徴です。その尖った形や、花弁の多さからスター咲きと呼ばれることもあり、菊に似ているという印象を持つ人もいます。

丸弁咲きは花弁にほとんど切れ目がないのが特徴です。比較的新しく出回り始めた品種に多く、柔らかな印象を与えるものがほとんどです。ただ、剣弁咲きでも切れ目が少ないものもあるため、厳密さにこだわるのであれば確認してからの購入がおすすめになります。

一重咲きは名前の通り花弁が重なっていないのが特徴です。穏やかで主張しすぎないことから、ブーケのアレンジなどに使われることが多くなっています。

4.主なカーネーションの色と花言葉の関係


カーネーションの色を大まかに分類すると、赤系、黄系、白系、青系になります。それぞれの色、色の濃淡によって花言葉が変わるのも特徴で、色の濃さで大きく意味が異なるものもあります。また、花言葉は国によっても違いがあり、全く逆の意味合いになってしまう国なども存在します。

日本では一般的にイギリスの花言葉が使われることが多く、フランスやイタリアなど、花となじみが深い国の言葉が混じっているのが特徴です。日本人を相手に送る場合は、一般的な意味合いでの花言葉を知っておくのがおすすめです。

4-1.赤系は赤・深い赤・ピンクが該当

赤いカーネーションと言えば、母の日をイメージする人も多いはずです。赤いカーネーションは「母への愛」「純粋な愛」などの花言葉を持ち、母の日にふさわしい花になっています。愛情を込めたプレゼントという意味で、喜ばれる色になります。

ただし、深い赤になってくると「欲望」や「心の悲しみ」などの意味合いになり、一気に印象が変わるのが特徴です。プレゼントとして使う場合は注意が必要です。

アレンジなどにも使いやすいピンクは、「感謝」「気品」「温かい心」「美しい仕草」などになります。花の色と同じく、穏やかで温かいイメージの花言葉が多いのが特徴です。

4-2.白いカーネーションはかつて母の日のシンボルだった

白いカーネーションの花言葉は、「私の愛情は生きている」や「尊敬」です。

母の日の由来になったのは1907年5月、アンナ・ジャービスが亡き母の追悼のための集会を教会で開き、母が好きだった白いカーネーションを配ったことがきっかけとされています。由来と花言葉を知っているかでイメージが変わる花の一つになっています。

4-3.黄色いカーネーションは国でイメージが大きく変わる花

黄色いカーネーションは「美」「友情」といった花言葉があります。一方で、「嫉妬」「軽蔑」などの正反対の花言葉も存在することに注意が必要です。

相反する言葉があるのは、前述のように国によって花言葉が違うこと、象徴的な出来事や由来が存在するためです。プレゼントに選ぶ場合は注意が必要で、単色で使うよりもアレンジに使う、メッセージカードを伝えて言葉で意味を伝えるといった心配りが大切になります。

黄系ではオレンジのカーネーションも該当します。オレンジのカーネーションには「純粋な愛」「清らかな慕情」「あなたを愛します」と言ったポジティブな花言葉がそろっているのが特徴です。プレゼントなどにもより使いやすい花色と言えます。

4-4.青いカーネーションは自然界には存在しないのが特徴

青のカーネーションは自然界には存在せず、青色を生み出す色素自体がないことが分かっています。そのため、遺伝子組み換えなどの技術によってカーネーションを青に近づけるための工夫が続いていて、より青に近いカーネーションが生まれ続けています。

青いカーネーションの花言葉は「永遠の幸福」です。また、青系に含まれる紫には「誇り」や「気品」といった花言葉がつけられています。

5.カーネーション選びで迷ったときはそれぞれの種類の特徴から考える


カーネーションは花の付き方、咲き方、色など、組み合わせが多くあります。花を長く持たせたい場合の選び方、咲き方による印象、花言葉など、知れば知るほど印象が変わる花でもあります。

プレゼントに選ぶ場合は花言葉を重視した上で花持ちや花の形で印象を考える、自分用の場合は花言葉を気にせずに好きに選ぶなどシーンに合わせて選ぶことが重要です。

単体で愛でるよりも、ブーケやフラワーアレンジメントに入れた方がアクセントになるカーネーションも存在するため、楽しみ方の幅が広いのもカーネーションの魅力と言えます。

■参考文献
切り花のシェア率
https://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0208/01.html

母の日の由来・カーネーションの選び方
https://gardenstory.jp/plants/32746

花言葉・咲き方の分類
https://www.in-natural.style/green-dictionary/carnation-type/#:~:text=%E8%8A%B1%E3%81%AE%E5%92%B2%E3%81%8D%E6%96%B9%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84%E3%81%A7%E5%9B%9B%E3%81%A4%E3%81%AB%E5%88%86%E3%81%91%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B,-%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AF%E8%8A%B1%E3%81%B3%E3%82%89&text=%E5%89%A3%E5%BC%81%E5%92%B2%E3%81%8D%E3%83%BB%E6%A5%B5%E5%89%A3,%E3%81%AE%E3%82%82%E3%82%88%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82

青いカーネーション
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%B9%E3%83%88

黄色いカーネーションの花言葉
https://prrr.jp/note/bouquet/1064/

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