生産者が鉢物の選び方をレクチャー(紫陽花編)
植物は、野菜と同じで「目利き」ができます。
お店にたくさん並んでいる中で、良い鉢植えかどうかを選ぶには、どこを観察すればいいのかがわかります。良い鉢物を選ぶことで「家に帰ってからすぐに枯れてしまった…」や「虫がたくさん付いていた!」などの、トラブルを避けることができます。
今回は、アジサイをご紹介しながら、お店での選び方を鉢物生産者がお話しします。
紫陽花(アジサイ)
選び方
アジサイは数百種類あり、一重のものから八重のものまで形も色も様々です。
私たち生産者もそうなのですが、自分で育てるアジサイを選ぶ時「かわいい」で選んだりします。その中でも、やはり丈夫な苗を選びたいですよね。
参考にしてほしい選び方は、優しく花に触れて、弾力があるものを選ぶことがオススメです。触り方は、花弁をひとつずつつまむのではなく、ボールを手のひらで触るように、アジサイの花全体を包むように、ポンポンと触れます。その際、手のひらに伝わる感触が弾力のあるものを選ぶようにしましょう。ハリのある葉や花は、苗が元気な証拠です。
楽しみ方
紫陽花は、植える土のpH(酸性かアルカリ性か)によって花色が変化します。
基本的には、酸性だと青色、アルカリ性だと赤色に変化します。アジサイを植え替える際に、ホームセンターなどに売っている「青色になる土」「赤色になる土」などを選び、色の変化を楽しむことができます。
また、この2色だけではなく、白色アジサイという種類もあります。
次の年も咲かせる方法
花屋さんで紫陽花の鉢を購入して楽しんだあとは、7月中に土から二節くらいのところで切り戻すと翌年も花を咲かせることができます。切り戻した際に、一回り大きな鉢に植え替えたり、土に直接植える「地植え」などで挑戦してみましょう。そうすることで、翌年の春に一回り大きくなったアジサイを楽しむことができます。
また、アジサイを秋ごろまで長く楽しむ「秋色アジサイ」という方法もあります。
秋色アジサイになる品種は決まっているので、お店の人に確認してアジサイを購入すると、アンティークな花色を楽しむことができます。ただし、秋色アジサイを楽しむと、翌年花を咲かせることができないので注意が必要です。
育て方はとても簡単!
意外と簡単に育てられるアジサイ♪
お部屋の中でも育てられますので、華やかなアジサイを是非育ててみてくださいね♪
~日本花き生産協会 鉢物部会~