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カラーリングマムに挑戦!オンリーワンの花を、とっておきの贈り物に。

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カラーリングマムとは、白色の輪菊を満開まで咲かせたものに花専用の染色液を吸わせて花弁を染め上げる、色鮮やかな菊のこと
最近では、セレモニーや結婚式などお祝い事の場面で使用されており、2021年夏に開催された東京オリンピック2020の会場を装飾するなど、装花としての注目を集めています。

そんなカラーリングマムですが、実は誰でも簡単に作ることができるんです。
大切な人への贈り物や、夏の自由研究にもピッタリなカラーリングマム。

今回は、カラーリングマムの作り方や長く花を楽しむ方法についてご紹介します。

カラーリングマムについて

どうして花弁が染まるの?色は何色あるの?
カラーリングマムについて詳しくご説明します。

カラーリングマムの原理〜どうして色が染まるの?〜

切り花は、茎の切り口から水を吸い上げて、道管を通って花弁まで水をめぐらせています。その力を利用して、花専用の染色液に輪菊を浸けることで、花弁まで染色液の色に染まるという原理です。
輪菊は水を吸う力が強いので、30分〜1時間ほどで染めることができます。手軽に染色を楽しめるのも、カラーリングマムならではの魅力ですね。茎の切り口を分割して、それぞれ違う染色液に浸けることでレインボーに染め上げることもできますよ。染める時間や、天気、湿度によって染め上がりが異なるので、唯一無二のカラーリングマムを作ることができます。

染料は22種類

カラーリングマムの染色液は、22色あります。
結婚式ではカラードレスの色に合わせたカラーリングマムのブーケを作ったり、お葬式では故人の好きな色のカラーリングマムで祭壇を埋めるなど、個人の好みに合わせて彩を添えられるのが魅力です。

様々な場面で活用されるカラーリングマム

多種多様なカラーリングでその場を華やかに演出できるカラーリングマムは、多くの場所で使われています。ここではその実例をご紹介します。

東京オリンピック2020

2021年の夏に開催された東京オリンピック2020のアーティスティックスイミングの会場に、カラーリングマムが装花として使用されました。国花であり、日本伝統の花であることから、東京会場を飾るのにふさわしい花として菊が選ばれたのです。オレンジとライトイエローで染色されたカラーリングマムは、音楽に合わせて華麗に演技をする選手の姿を見事に彩っていました。

写真転載元:
KAMON FLOWERGATE 様
https://www.flowergate.co.jp/news/topics21/topics-0806a.html

結婚式やお祝いの場

「菊=お供えの花」というイメージを持つ人も少なくないですが、そんな印象を覆す色鮮やかなカラーリングマムは、見ているだけで幸せな気持ちになる存在です。最近では、結婚式やセレモニーパーティーなどでも、装花として人気を集めています。
丈夫で花持ちがいい輪菊は、花嫁の髪飾りとしてヘアメイクさんイチオシの花なんだとか。和装との相性も抜群なので、成人式の髪飾りとしても人気です。

カラーリングマムを体験して「花育」を

理科の授業の一環として、カラーリングマムを体験する小学校もあります。
花が染まっていく面白さや、条件を変えて染め上がりの違いを体感することで、体験を通じた学びを得ることができます。菊の切り花は花屋さんで買うことができるので、夏休みの自由研究にもオススメです。

カラーリングマムに挑戦!

カラーリングマムは、自宅で簡単に作ることができるんです。ここからはカラーリングマムの作り方についてご紹介します。

用意するもの

・白い輪菊
花屋さんで購入できます。葉っぱがしっかり立っているものや、色が鮮やかなものは新鮮な証拠です。また、花首(茎の先の花を支えている部分)が太いものは丈夫で質が良い菊と言えます。満開まで咲かせた輪菊であればキレイに染め上がるので、花を選ぶポイントもしっかりおさえましょう。

・お好みの花専用の染色液
インターネットで購入できます。色を配合してお好みの色を作ったり、グラデーションに染めることもできるので、複数の色を準備しておくのも良いでしょう。

・ハサミ
園芸用がオススメです。ハサミはしっかり消毒し、刃先を研いでおくことで、茎から雑菌が入ることを防ぎ、より花を長持ちさせられます。

・花瓶
染色液に浸すものと、染めた花を水に浸けるもの、2つの花瓶を用意しておくと、スムーズに作業ができます。コップやペットボトルでも代用できるので、身近にあるものを利用しましょう。

・新聞紙
床に敷いておくと染色液で周囲を汚さずに済みます。

 

作り方

1.菊を半日ほど乾燥させます。そうすることで染まりやすくなります。

2.上から40cmくらいのところで茎を切ります。また、下葉は取り除いておきましょう。

3.染色液に菊を30分ほど浸します。

4.菊の茎を洗い、キレイな水にさらに30分ほど浸けます。

 

このように短時間で簡単にカラーリングマムを作ることができます。染める時間によって色の濃さが変わってくるので、お好みの色味を見つけてみてください。

 

カラーリングマムを長くキレイに保つためのお手入れ方法

せっかく自分好みに染めたカラーリングマム、できるだけ長く楽しみたいですよね。条件がそろえば1ヶ月以上も花をもたせることができます。ぜひ試してみてください!

 

栄養を与える

花瓶にフロストシュガーを入れ、花に栄養を与える方法です。
「花に砂糖を与えるといい」という話をどこかで聞いたことがある人もいるかもしれません。
実は、砂糖は花にとって栄養になるんです。切り花は光合成ができないため、栄養を与えてあげる必要があります。砂糖よりもさっと水に溶ける、フロストシュガーがオススメです。

 

抗菌剤を入れる

切り花にとって、バイ菌は大敵です。菌が道管に入り込むと、内部組織を破壊して道管を詰まらせるため、水の通りが悪くなります。また、水を汚すスピードも上がるので、その汚れた水を花が吸い上げて、花が弱っていくという悪循環につながります。酢やアルコールにも殺菌作用があるので、花瓶の水に混ぜるのも効果的です。ぜひ試してみて!

 

こまめに水を替える

夏場は毎日、冬場は一日置きくらいでこまめに水を替えましょう。
水を替える際に茎がヌルヌルしていたら、洗うようにしてください。水を新しくしても茎が汚れていると、またすぐに水が汚れてしまいます。少し面倒かもしれませんが、花器もこまめに洗うのも重要なポイント。常に清潔な状態を保つようにしましょう。

 

切り戻しをする

切り戻しとは、水を替えるときに、茎の切り口を切って水の吸い口を新しく出す方法です。このとき水からあげずに、1時間ほど水に浸けて休ませてあげてください。

 

 

まとめ

カラーリングマムは婚礼や成人式、セレモニーなど、豪華に・鮮やかに飾ることができる”縁起のいい花”として、人気が高まっています

丈夫で花持ちがいいという輪菊の特徴を最大限に活かし、自分だけのオンリーワンの花を作ることができます。

あなたは何色のカラーリングマムにトライしてみますか?

 

農林水産省YouTube番組『BUZZMAFF ばずまふ(花いっぱいプロジェクト)』と『日本花き生産協会輪ぎく部会』がコラボした番組がこちら!是非ご覧ください!

■農林水産省花いっぱいプロジェクトHP: https://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/hanaippai2022/index.html

 

参考
https://www.ringiku-bukai.com/archives/1553
https://digital-em-campus.jp/food-valley/emcampus-coloringmom/
https://www.ringiku-bukai.com/color_samp
https://www.maff.go.jp/j/kids/kodomo_kasumi/2022/content/hana.html
https://aomonohanto.com/?p=1703

<情報提供>
日本花き生産協会 輪ぎく部会

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