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シクラメン

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シクラメンの詳細情報

シクラメンとは?

 

シクラメンは花の少ない冬に多くの花を咲かせてくれる球根植物です。茎先に花冠が5つにさけた花が1輪ずつ咲きます。まるで蝶が舞い降りたような可愛さがありますよね。

サクラソウ科シクラメン属に属する、地中海地方が原産のお花です。

 

シクラメンは赤からピンク、白などの定番色に加え、黄色や紫の珍しい花色、花形では八重咲きや花弁にウェーブが入るロココ咲きなど、さらには香りをもつ品種まで、毎年次々と新品種が発表されています。八重咲き品種はタネがつきにくく、花もちがよいといった特徴があります。また、個性的な斑の入る緑葉のほかに、シルバーリーフあるいはプラチナリーフと呼ばれる銀葉があり、花とのコントラストが美しく、より気品高い印象を感じさせます。

株と花の大きさによって、大輪系、中輪系、小輪系(ミニシクラメン)にタイプ分けされ、さらに寒さに比較的強く庭植えにもできるガーデンシクラメンがあり、それぞれ栽培の最低温度が異なります。

育て方には、葉を枯らして球根だけの状態で夏越しさせる「休眠法」と、葉を残して生育させながら夏越しさせる「非休眠法」の2つの方法があります。6月ごろ、植物の状態を見て判断しますが、初心者には非休眠法のほうが簡単です。非休眠株は休眠株と比べて開花が1か月ほど早く、年内から花が見られます。

 

 

日本におけるシクラメン栽培の創始者は岐阜県恵那市の伊藤孝重氏。

ドイツから種子を取り寄せるも、栽培方法が分からず試行錯誤を重ね、大正12年に栽培に成功したそうです。

 

 

花言葉

 

シクラメンの花言葉は「遠慮」「気後れ」

また、色によっても花言葉が変わってくるので面白いですね。

白いシクラメンの花言葉は「清純」。

ピンクのシクラメンの花言葉は「憧れ」「内気」。

赤いシクラメンの花言葉は「嫉妬」。

どこか控えめな花言葉なのは、ある物語が由来だそう。ソロモン王が王冠に花のデザインを入れようとさまざまな花に相談するも、どれも断られてしまいます。そんな中、唯一承諾してくれたのがシクラメンだったそうです。王が感謝を伝えると、シクラメンは照れて下を向いたことにちなみこの花言葉が付いているのだとか。

花言葉の由来から歴史が深いお花だということも分かりますね。

シクラメンの歴史

 

17世紀に数種の野生種が、パレスチナ、シリア等から西ヨーロッパにもたらされ、フランス、ベルギー、イギリス、オランダ、ドイツに広がったと考えられています。その後シクラメンは19世紀後半に普及し始めました。1860年代には、既にスカーレット、サーモン色以外の色は存在していました。1870年代にイギリス、ドイツで大輪のものが出現したようです。1890年代には、サーモン色、1900年代にはスカーレットが出現しました。フリンジ種は1890年代に出現しました。フリンジ種の代表であるビクトリアは1906年に作出されたそうです。

 

ブタノマンジュウ??

 

シクラメンが明治時代に日本に紹介されたときに球根がマンジュウをつぶしたような形をしていることから、ブタノマンジュウという和名が付けられた。美しい花に付ける名前とは思えませんが…ヨーロッパでも豚のパンという別名があるのだとか。

この影響を受けたのかもしれませんね。

ブタノマンジュウの命名者は東京大学の大久保三郎博士。しかし、ブタノマンジュウはあまりにひどいと、植物学者の牧野富太郎博士が、花の形からカガリビバナ(かがり火のようなので)と名付けた。そのためシクラメンは、2つの和名を持っています。

可愛らしくて育てやすい

 

シクラメンは冬季を中心に花を咲かせる植物ですが、育て方や手入れが上手であれば春まで花を楽しむことができます。

 

長持ちする育て方としては、日中は窓辺に置き、たっぷりと日光に当てるのがポイント。たまに鉢を回してまんべんなく日が当たるようにしましょう。暑さや湿気に弱いので、暖房が直接当たる場所は避けます。水やりは毎日やる必要はなく、土が乾いてから、受け皿にしみ出るまでたっぷりと水を与えましょう。底面給水方式になっている鉢の場合は、鉢底の水を切らさないように注意が必要です。咲き終わった花は根本からひねり抜いて大丈夫。

 

春になって花が終わると、夏の間シクラメンは休眠します。うまく夏を越せば2年目も花を咲かせます。育て方としては、葉を残す非休眠法と葉をすべて落とす休眠法があります。どちらも育て方としてはそれほど差がないそうですので、ぜひ2年目の開花にもチャレンジしてみてくださいね。

参考資料
山と渓谷オンライン https://www.yamakei-online.com/
みんなの趣味の園芸 https://shuminoengei.jp/

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