立派に伸びた茎から春にたくさんの花を咲かすガーベラ。品種は約500あり、赤・黄色・白・ピンクなど豊富な色で花壇やお部屋に彩りを増やしてくれること間違いなしです。
今回はそんなガーベラの育て方に加えておすすめ品種までわかりやすく解説していきます。
本記事を最後までじっくりと読めば綺麗なガーベラを咲かせる成功率があがります。この記事を読みながら深く育て方を理解していきましょう!
1.ガーベラは花の咲き方の種類も豊富
ガーベラは品種によって色・育てる難易度・花の咲き方がさまざまです。色々な種類がありどれが良いか迷ってしまう方もいるでしょう。
今回は迷っている方にも参考になるよう、咲き方別のガーベラを紹介していきます。
1-1.一重咲き
ガーベラの中でスタンダードな咲き方が「一重咲き」です。
花の中心から放射線状に花びらが広がっているのか特徴です。典型的なお花らしい咲き方で、お花の絵などでイメージがわきやすい形です。
「ネクタリンケーキ」や「ブラックジャック」といった種類があります。
1-2.半八重咲き
一重咲きと比べてより花びらが多く、重なった咲き方が「半八重咲き」です。
小さな花びらが花の中心に密集しています。一重咲きと同様、半八重咲きもよく見かける咲き方です。
「シーマ」「プチキャヴァリエ」といった種類があります。
1-3.八重咲き
半八重咲きよりさらに花びらの数が多いことが特徴の「八重咲き」。花びらが密集しているタイプで、花の中心との境目がわからないほどです。
一般的にガーベラと言われて思い浮かべる種類とは違い、ボリュームがあり豪華な印象を与える咲き方になります。とくに大輪の品種は存在感が大きく、花束などに利用するとゴージャスな印象を植え付けることが可能でしょう。
「ジューシー」「ツイスター」「スーベニア」といった品種があります。
1-4.スパイダー咲き
スパイダー咲きは、細く尖ったような花びらになる咲き方です。
見た目が蜘蛛のような印象からスパイダー咲きと呼ばれています。丸く可愛らしい形が多いガーベラの中では珍しい品種といえるでしょう。
丸くて可愛らしいガーベラよりもシャープでかっこいい花が好き、という方におすすめです。
「トマホーク」「イギー」といった品種があります。
1-5.カール咲き
花びらの外側がくるんと筒状に巻かれ、パーマをかけたようにウェーブしている咲き方が「カール咲き」です。
たくさんの咲き方があるガーベラの中でも個性的な咲き方といえるでしょう。花びらの色やウェーブの仕方も品種によって異なり、さまざまな見た目が楽しめることも特徴の1つです。
パスタシリーズといわれる「パスタベネチア」「パスタポモドーロ」といった品種があります。
1-6.ポンポン咲き
ポンポン咲きは、花びらが小さく、たくさんの花びらが密集している咲き方です。八重咲きよりたくさんの花びらが重なっており、ボールのような可愛らしいフォルムが特徴的です。
可愛らしく華やかな咲き方をするため、ブーケに取り入れる花としても人気の品種です。一輪でも存在感はありますが、何本か束ねることにより、より存在感を発揮してくれます。
「ヒマリア」「ポコロコ」といった品種があります。
2.ガーベラを育ててみよう
ガーベラを育てて綺麗に咲かせたい!しかしどうすれば良いかわからないという人も多いでしょう。
綺麗なガーベラを咲かせるにはどうすればよいのか。ガーベラの育て方とあわせてご説明していきます。
2-1.苗はじっくり選ぶことが大切
ガーベラの苗は、春は3月〜5月・秋は9月〜10月ごろに出回り始めます。
苗を選ぶときは黄ばみのない緑色が濃い元気な苗を選ぶことを意識しましょう。すこし揺らしてぐらぐらしないかどうかも要チェックです!
2-2.植え付けは丁寧に
次に選んだ苗を植え付けます。苗の間隔は30cmぐらい空けるようします。
植え付けるときは日当たりと風通しの良い場所を選ぶようにしましょう。植え付ける場所にすこし盛り土しておくと水はけが良くなります。
高温すぎると良く無いため、真夏は直射日光を避けた日当たりの良い場所を選ぶようにしましょう。
2-3.すくない頻度でたっぷり水やり
ガーベラは基本的に、土の表面が白っぽくなり乾いてきたら水やりをするのがベストです。
水やりの際は、葉にはかけずに株の根元に水をかけるようにします。葉に水をかけると傷んだしまう原因になります。
水やりする時間帯は気温が高すぎない朝がおすすめです。水温と気温の温度差がありすぎると、ガーベラにとってストレスになるので気をつけましょう!
2-4.開花
ガーベラは春の4月〜6月と秋の10月〜11月の1年に2回、綺麗な花が咲きます。もしも花が咲かない場合、日光を中心部分に当てる工夫が必要です。
花が枯れ始め、いたんできたら茎の根元からカットするようにします。ガーベラは切り花としても綺麗なため、すこし早めにカットして室内でも楽しめます。
2-5.ガーベラは種まきでも育てられる?
ガーベラは種まきでも育てられます。種は春と秋にまくことがおすすめです。ガーベラの種は20℃〜25℃が発芽するのに適温と言われているからです。
種まきの方法はかんたんでポッドに種まき用の土を敷き詰めて水をかけて湿らせます。その後に種をまいて適度に水を与えながら日陰で育てていくことで発芽します。
3.ガーベラを増やすにはどうすればいい?
ガーベラを増やすには株分けをしていく方法がおすすめです。どんどん増やして次のシーズンもガーベラを楽しみたい方はぜひ実践してみてください。
3-1.株分けの準備をする
まずはガーベラの株分けをする準備から始めます。
ガーベラでは芽のついた部分を取り分けます。取り分ける際には用土・元肥・切り取る際に使用する刃物などが必要です。前もって用意しておいてください。
3-2.実際に株分けする
準備ができたら実際に株分けをしていきます。株分けするときは春や秋の気温が暖かい季節に花がついていないタイミングで行います。
まずは用意した刃物でガーベラを2つに分けます。分けるときは縦に分けるように意識しておきましょう。
分けることができたら新しい芽がつくように取り分けます。取り分ける際はすでに開花が終わって枯れたものはもう咲かないので残しません。
取り分けが完了したら育てたい場所に慎重に植え付けます。ここで意識してほしいことは強い日差しを浴びると弱ってしまうので日陰に植え付けるようにしましょう。
4.ガーベラを育てるときの注意点
ガーベラに関わらず植物を育てるときに注意しないといけないことが害虫・病気の対策です。ガーベラを育てる際に発生する可能性がある害虫・病気の対策を2つピックアップしてご紹介します。
4-1.アブラムシ対策
ガーベラを育てるのに注意して対策したい虫がアブラムシです。
アブラムシはガーベラの花が咲き誇る春や秋に見られやすい虫です。暖かい地域であれば1年を通して見られやすい場合もあります。
アブラムシはガーベラの汁を吸って弱らせたりウイルスを持ってきたりする場合があるため、すぐに駆除していきたいです。
アブラムシの発生を防ぐには与える肥料の量に気をつけることが大事です。発生してしまった場合は殺虫剤を撒くことがおすすめです。
4-2.うどんこ病対策
うどんこ病にも気をつけましょう。うどんこ病とは葉の表面や裏面がうどん粉をかけられたように白い粒状のカビに覆われてしまう病気です。発生しないためには風通しと日当たりの良い場所で育てることを意識することで発生する確率がかなり下がります。
うどんこ病にかかっている葉を見つけたときはすぐに枝葉ごと切り取ることが大切です。放置するとガーベラ全体に行き渡りうつってしまう可能性が高くなってしまいます。
初期段階ならば重曹や身近にある酢などを水に薄めたものをスプレーにして1週間に1回ほどのペースでかけることで治ります。
5.ガーベラを育てて花壇や部屋に彩りを!
ガーベラは色の種類が多くその花を咲かすことで花壇に彩りを持たせてくれるような素敵なお花です。
さらにガーベラは増やしていくことが可能ですので何度も花を咲かすことができるのでおすすめです。
今回紹介した品種にこだわる必要はありませんが、じっくりと時間をかけて育ててみてください。
参考URL
https://greensnap.co.jp/columns/grow_gerbera/
https://www.hyponex.co.jp/plantia/plantia-7245/
https://lovegreen.net/library/flower/p88878/