兵庫県は、摂津・播磨・但馬・丹波・淡路という歴史も風土も異なる個性豊かな五国からなり、その多様な気候と風土から「日本の縮図」といわれています。それぞれの地域には、そこでしか食べることのできない絶品料理や地域特産品、体験型施設、そしてその地域の特色を色濃く反映した地域遺産が存在しています。
花き生産についても、高冷地から暖地まで幅広い栽培環境と消費地に近い立地を活かし、産地規模は小さいながらも、多彩な品目が栽培されてきました。中でもカーネーションと花壇用苗物は全国でも屈指の出荷量を誇っています✨
摂津(神戸・阪神)エリアのうち、神戸市西区伊川谷町では花壇用苗物、北区淡河町では新鉄砲ユリ、チューリップなどが栽培されています。
また、宝塚市山本地区は園芸・植木の産地として千年以上の歴史があり、同じく宝塚市の上佐曽利地区は全国有数のダリア球根産地で、秋には全国でも珍しい「ダリアの花摘み」を体験することができます。
世界遺産、姫路城を有する播磨エリアのうち、東・北播磨地域では、鉢物や、全国有数の産地であるハボタン等の花壇用苗物、きくなど、西播磨では花壇用物、きくなどが栽培されています。
丹波黒大豆など、ブランド農産物でも有名な丹波エリアは、丹波篠山市伝統の「お苗菊」や花壇用苗物などの産地となっています。
「天空の城」で話題となった竹田城跡がある但馬エリアは、豊かな自然の風土を活かした産地であり、地被植物(グランドカバープランツ)、花壇用苗物、チューリップなどが栽培されています。また、豊岡市但東町では春になると、100万本のチューリップが咲き誇る「たんとうチューリップまつり」が開催され、多くの人で賑わいます。
そして、「花の島」と言われる淡路エリアでは、カーネーションやストック、きく、バラなど色とりどり、香り豊かな花々が栽培されています。
その他、人気スポットの「あわじ花さじき」には甲子園球場の約4倍ともいわれる広大な花畑が広がっています。春には菜の花、アイスランドポピーが満開になり、夏にはひまわり、サルビア、秋にはコスモス、冬にはストックなど、1年を通じて花々で彩られる大花壇は圧巻の景色です。園内の展望台からは明石海峡から大阪湾までを一望でき、ゆっくりと散策すれば時間が経つのを忘れてしまいそうです✨
また、加西市にある兵庫県立フラワーセンターは、チューリップ、ダリア、バラが咲き誇る花壇や、ベゴニア温室など四季折々の花々が気軽に楽しめる施設です。
食虫植物は日本でも有数のコレクションを誇り、2022年にはウツボカズラが世界最長の捕虫袋(なんと55cm!)としてギネス世界記録に認定されました!
兵庫県では、「兵庫の花づくり推進協議会」を中心として、兵庫県花き品評会、花育、兵庫の花キャンペーン等のイベントを通じて県産花きのPRを行っています。また、花の親善大使「フラワープリンセスひょうご」の3名も活躍中です!
ぜひ、個性豊かな「兵庫の花」に触れ、手に取っていただけると嬉しいです。
<参考URL>
兵庫県HP https://web.pref.hyogo.lg.jp/index.html
兵庫県フラワーセンターHP https://flowercenter.jp/
兵庫県立公園あわじ花さじきHP https://awajihanasajiki.jp/
兵庫県花卉協会HP https://hyogonohana-jp.prm-ssl.jp/index.html
フラワープリンセスひょうごHP https://flowerprincess-hyogo.com/