202310.02
STORY#2785
エピデンドラムとは
エピデンドラムは、中南米に広く分布するランの一種です。日本で一般的に流通しているエピデンドラムは、そのなかでもリードステムエピデンドラムというタイプの交配種になります。野生種は1~数mにも伸びる細長い茎をもち、その頂部に半ボール状に小輪花を多数つけます。このままでも花は美しいのですが、株が長く伸びすぎて商品価値がないため、現在の交配種は茎を短く改良し、鉢物としても楽しめる大きさにされたのです。 もともとの色彩はオレンジ色が主流でしたが、品種改良が進むにつれ、赤、黄色、ピンク、白などの色彩もふえ、現在では色とりどりのボール状に咲く花を楽しむことができます。 まったく形状の異なるエピデンドラムも多数ありますが、リードステムタイプ以外は原種ランとして分類され、エピデンドラムといえば株の頂部にボール状の花を咲かせるものとして知られるようになっています。 開花期間が長く、丈夫であることから、切り花としてプレゼントにもおすすめの花です。
名前の由来
エピデンドラムは、樹木や岩に根を張り巡らす着生ランの一種であり、か細いながらも天に向かって花を咲かす様子は人を魅了します。ギリシャ語で、”樹の上”を意味する言葉が”エピデンドラム”だそうで、樹々に着床して咲く様子が名前の由来とされています。
品種はどんなものがある?
一輪の花としては小さいけれど、集まって大きな花をひらくエピデンドラム。ひたむきな様子には可愛らしさを感じますが、この姿はあくまでもたくさん種類があるなかの一品種に過ぎません。 よく紹介される品種をご紹介します♪ リードステムエピデンドラム日本で流通するエピデンドラムの中でメジャーな品種です。茎先にボール状の花をもちます。 エピデンドラム・ラディカンスリードステムエピデンドラムの交配種の大元となっている原種がコチラ。オレンジ色の花を咲かせます。 ヨーコヨコハマヨーコヨコハマは、桃色の濃淡が美しい花をもつ品種です。古くから流通しています。
|