202311.25
STORY#3538
旬の用途・イベント
ラン・シンビジウムに関するストーリー一覧4
シンビジウムとは
ランの仲間で冬期、園芸店で見かけることも多いシンビジウム。 |
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シンビジウムの歴史
海外のシンビジウムが日本に入ってきたのは、1859年にトーマス・グラバーによって上海経由で持ち込まれたと言われています。そのとき入ってきたのがシンビジウム・トラキアナム(Cymbidium tracyanum )で、日本最古の洋ランとも言われているそうです。当時の株はその後も株分けなどで増えて今も残り、「グラバーさん」という愛称で栽培されています。シンビジウムは胡蝶蘭とともに、細胞培養による増殖方法であるメリクロン技術という技術が確立されて、株が大量に生産できるようになると、鉢花として一気に人気が出て親しまれるようになりました。 |
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花色の不思議
ピンク色系のお花を咲かせるシンビジウムは、お花が咲き終わる頃に中心部の色が変わります。色が変わる理由は、特定のシンビジウムのお花に含まれる色素の影響だそう。 花びらとリップ部分が、黄色だけや緑色だけのシンビジウムは、色が変わらないとのことです。 また、シンビジウムには、お花の中心付近に、米粒ほどの小さなものが付いていて、この小さなものは、花粉キャップと呼ばれるもの。 花粉キャップは、触れると簡単に取れますが、取れるとお花の持ちが悪くなるそうです。取らない方が良いですね! |
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シンビジウムの種類
シンビジウムは、3,000以上もの品種があるといわれています。お花の大きさや葉の長さで分類すると、3種類に分けられます。 大型種
花の大きさが10cm以上で、葉の長さが100cm以上の種類をいいます(大きい!!)
中型種
大型種に小型種を掛け合わせたもので、ちょうど中間のサイズの種類をいいます。ほどよく豪華で大きくなりすぎないことから人気があり、品種数も多く流通しています。「キャスケードタイプ」という枝垂れるタイプもあります。
キャスケードタイプとは、自然の小さな滝が段々と下流へ流れる様子をいいますが、枝垂れるように植物を仕立てたものを小さな滝に見立てて、カスケードタイプと呼んでいます。
小型種
花の大きさが5~6cmで、葉も短い種類をいいます。大型種にシュンランなどの小さな種類を掛け合わせて作られています。テーブルシンビの名で流通しています。大型種のような華やかさを持ちながら、手入れのしやすいサイズ感が人気となっています。
参考 |