黄色と赤のグラデーションなど、鮮やかな花を咲かすグロリオサ。
燃え盛る炎を連想させる見た目から前向きでポジティブな花言葉がつけられています。
今回はそんなグロリオサの花言葉について解説していきます。花言葉を知ることでよりグロリオサの鑑賞が楽しめることでしょう。
1.そもそも花言葉とは?
花言葉の起源はトルコ式のセラム(恋文)にあるとされています。セラムとは小さな箱に意味をつけたアイテムを入れて気持ちや言葉を表現する方法です。
やがてセラムはフランスに伝わり恋愛や愛情に関する意味を花に込める形に姿を変えて花言葉となりました。
当時は上級階級と呼ばれる人が花言葉を楽しんでいました。しかし、18世紀末ごろから徐々に中流階級から労働者階級まで広がり身近な存在となりました。
明治時代に西洋文化と共に日本には伝わりました。明治43年に花言葉が一冊の本となり浸透していきました。
2.花言葉の決め方は?
花言葉といってもたくさんあります。プレゼントなどを決める際に花言葉を参考にすることもあるでしょう。そんな花言葉ですが、どうやって決めているのか知っていますか?
2-1.花の色
花言葉の決められ方の一つが「花の色」です。同じ花でも色が変わることで花言葉も変わることがあります。例えば、バラでは赤色は「愛情」青色は「奇跡」ピンク色は「感謝」など花だけではなく色でも花言葉は様々です。
同じ花でも色それぞれの花言葉を知ることでより深みのある選び方や鑑賞の仕方ができます。
2-2.花の特徴
花の見た目や特徴から花言葉をつけられた花も存在します。椿は美しい姿でありながら香りがありません。このことから花言葉は「謙虚」です。他にもカモミールは丈夫なことから「苦難に耐える」などがあります。
見た目や特徴からつけられた花言葉を知ると花の見方も変わってより鑑賞が楽しめます。
2-3.伝説・神話
「伝説・神話」などからつけられる花言葉もあります。特にヨーロッパ発祥の花言葉はギリシャ神話を由来にしたものが数多く存在します。
ギリシャ神話の一つにこんな話があります。女神アフロディが美少年アドニスに恋心を抱いていました。しかし、アドニスは狩りの最中に亡くなってしまいます。アフロディは悲しみ涙を流しました。この話で悲しんで流した涙からは「はかない恋」という花言葉をつけられたアネモネという花があります。
花言葉の背景にある神話や伝説を知るとより一層、花を鑑賞する視点に深みが増します。
2-4.歴史・逸話
花には数えきれないほどの歴史や逸話があります。逸話が存在するとして有名なアザミの花言葉は「孤立」です。アザミには、「スコットランドに奇襲を仕掛けてきた兵士が鋭い棘のあるアザミを踏んでしまい痛みから声を上げてしまった。声から奇襲を察知して国を守ることができた。」というような逸話があります。
このような逸話がある花は数多く存在します。花言葉から逸話や歴史を知ることで教養も深くなります。
3.グロリオサの花言葉
グロリオサは、燃え上がる炎を連想させる黄色と赤のグラデーションから前向きになるようなポジティブな花言葉が多いです。グロリオサについている花言葉を紹介していきます。
栄光
グロリオサは英語では「栄光のユリ」と名付けられています。空に向かって伸びる立派なツルと花びらから連想された花言葉です。一際目立った個性的な花の色にも「栄光」という言葉は似合っています。
頑強
グロリオサは球根植物ですので、温暖な地域でも環境に適応して自生することができるまさに「頑強」という言葉が似合う花です。
華麗
グロリオサの美しい花びらや見た目から「華麗」という花言葉も付けられています。鮮やかな黄色と赤のグラデーションが目立つ花ですので、花壇に飾っても、自宅内で飾っても、彩りを与えてくれます。
天分
グロリオサには天から分け与えられた才能を意味する「天分」という花言葉も付けられています。煌びやかで華麗な見た目から天から与えられた美しさを感じます。
燃える情熱
グロリオサは鮮やかで炎のような見た目から「燃える情熱」という花言葉があります。他の花言葉とは一線を画した印象的な花言葉です。
光栄
グロリオサはオリンピックの聖火に似た見た目から「光栄」という花言葉をつけられています。
どこまでも燃えるような見た目のグロリオサに似合っています。グロリオサにはオリンピックのように輝かしい印象もあります。
4.グロリオサは特別な日の贈り物にもおすすめ
ポジティブな意味の花言葉が多いグロリオサは、贈り物にもおすすめです。おすすめの贈り物のシチュエーションを紹介していきます。
4-1.誕生日
「華麗」などの花言葉があるぐらいグロリオサは、綺麗で美しい見た目から誕生日の贈り物として喜ばれるでしょう。
特にグロリオサが誕生花である5月生まれの人にピッタリな贈り物です。
存在感が抜群にあるグロリオサですが、物足りなさを感じたときはガーベラやカーネーションと組み合わせて花束などにして贈るとより喜ばれるでしょう。
4-2.敬老の日
グロリオサには「頑強」や「栄光」などの花言葉があります。華やかな見た目からの敬老の日の贈り物としてもおすすめです。
グロリオサを敬老の日に贈る注意点としては、療養中や入退院を繰り返す方へ贈る時は切り花を贈るようにしましょう。鉢花は「根付く」が「寝付く」を連想させてしまうことから贈り物としては向いていないとされています。
4-3.結婚記念日
グロリオサには「燃える情熱」という花言葉があるため、結婚記念日などのパートナーとの大切な日の贈り物にもおすすめです。燃え上がる炎のような花びらから贈った相手の気持ちが温まることも間違い無いでしょう。
贈るときのポイントはブーケやプリザードフラワーなどのアレンジをすることで贈ったお相手はより感動することでしょう。
4-4.試験合格・勝利した日
「天分」や「栄光」といった花言葉から、学校や資格などの試験に合格した日やスポーツなどで勝利した日などに贈るのにも適しています。
燃える炎のような見た目から贈ったお相手はより達成感を感じられて喜ばれることでしょう。
4-5.就職祝い/退職祝い
「頑強」や「栄光」の花言葉から、就職祝いや退職祝いの贈り物としてもおすすめです。グロリオサを花束などにアレンジメントすることで、盛大な雰囲気をより一層強めることができます。
5.花を贈るときは本数に注意
花を贈り物として贈る際には本数に注意が必要です。理由は本数によってはマイナスな意味を持つ場合があるからです。
例えば下記のような本数は花に関わらず避けることが無難でしょう。
- 15本:謝罪
- 16本:不安定な愛
- 17本:絶望的な愛
上記の本数は避けるように意識しておきましょう。反対にポジティブな意味を持つ花の本数も存在します。
- 1本:あなたは運命の人
- 3本:愛しています
- 4本:一生の愛を誓います
- 6本:あなたに夢中です
- 8本:あなたの優しさや励ましに感謝します
- 9本:いつまでも一緒にいてください
- 12本:交際してください・結婚してください
- 50本:永遠・偶然の巡り合い
- 99本:ずっと好きでした。
本数によって様々な意味があります。上記の本数は花の種類に関わらず意味が一緒です。グロリオサを誰かに贈るときの参考にしてみてください。
6.まとめ
今回はグロリオサの花言葉についてご紹介しました。
グロリオサの花言葉を知ってから鑑賞をすると違う視点やより鑑賞に深みが生まれます。
グロリオサはポジティブな花言葉ばかりですので、贈り物としてもおすすめですので大切なお相手に贈ってみましょう。