生産者が鉢物の選び方をレクチャー
植物は、野菜と同じで「目利き」ができます。
お店にたくさん並んでいる中で、良い鉢植えかどうかを選ぶには、どこを観察すればいいのかがわかります。良い鉢物を選ぶことで「家に帰ってからすぐに枯れてしまった…」や「虫がたくさん付いていた!」などの、トラブルを避けることができます。
今回は、胡蝶蘭をご紹介しながら、お店での選び方を鉢物生産者がお話しします。
選び方
胡蝶蘭は、温度湿度の管理が難しいので、鉢そのものの目利きというよりは、管理の行き届いているお花屋さん選びが重要となります。
農家目線で良いお店だと思う花屋さんの特徴は、
①店内外に清潔感が溢れている
②胡蝶蘭が5鉢以上置いてある
③切花を取り扱っている
などがあります。上記の条件が揃っているお店は、繊細なお花を取り扱う環境が揃っており、お花の回転率が早いことが多いので、新鮮な胡蝶蘭を購入することができることが多いです。
また、胡蝶蘭は管理の難しい植物なので、贈り物の場合はインターネットで注文し、花屋さんに直接配送してもらうのもオススメです。
ご自身で楽しむ場合、まずは大きさで選びましょう。胡蝶蘭には、大輪・中輪の2種類があります。飾る場所に合わせて選ぶと良いでしょう。あとは色です。胡蝶蘭の色は、白・白赤・ピンク・黄色の4種類があります。
近年では染色や品種改良の技術が発達し、上記以外の色も見かけることが多くなってきました。青や紫などの寒色系は珍しいので、贈り物としてサプライズを演出することができます。
ただし、基本的に白色の胡蝶蘭を染色してあることが多く、二度咲きの場合は元の花色に戻ってしまうので注意が必要です。赤や紫などの暖色系は、品種改良のことが多いので、二度咲きも同じ色を楽しむことができます。
楽しみ方
胡蝶蘭は株に寿命がないので、病気にかかったり根が死んでしまわない限り、何度も咲かせることができます。
お花屋さんで胡蝶蘭を購入して開花を楽しんだあとは、茎の二分の一ほどのところで切ります。そうすることで二番花が咲くことがあります。二番花が咲く気配がない場合、翌年の準備として土から2〜3cmのところの茎を切り、直射日光に当たらないよう、温度は15〜26度をキープしながら越冬します。
栗田洋蘭店さんが制作した動画です。是非ご覧ください♪
愛情をかけて育てれば何度でも咲いてくれる胡蝶蘭。
ぜひ贈ったり、育てたり…楽しんでみてください♪
~日本花き生産協会 鉢物部会~