ウェディングとスプレーマム
西洋生まれの「スプレーマム」は、可愛らしくてエネルギッシュなお花。季節や場所を問わず人々から広く愛されています✨
和や仏花のイメージが強い菊ですが、実はスプレーマムは1年を通して場所やイベントを問わず幅広く活躍しているのをご存じでしょうか?
その1つが、結婚式✨✨
白・黄・ピンク・赤・オレンジ・紫・緑・複色と色とりどりで、花びらも一重や八重だけでなく、細かったり長かったり、花自体の形が丸かったりとさまざまな顔を持っているスプレーマム。
そのためカサブランカやバラをメインに新郎新婦の前に飾られる大きなアレンジメントでは、夫妻やメインのお花を引き立てながらも、たくさんの種類や大きさのマムがバラエティに富んだ顔を見せ、ゲストを楽しませてくれます。
しかし、マムのここでの仕事は脇役。
小振りながらもボリューム感をかもし出せるマム。
少し大きめの存在感のあるマムたちは、主役を引き立たせながらもキラリと光る自分を演出しちゃうマムなのです。
一方ゲストが座る各テーブルでは、スプレーマムは主役に早変わり。
アレンジメント自体が小さいテーブルフラワーでは、表情豊かな顔で結婚式というお祝いの場を、さらに明るく華やかで幸せなものにするために一役買っています。
またウェディングブーケでも活躍してくれるスプレーマム。
「清らかな愛」という花言葉を持つスプレーマムは、ウェディングブーケにぴったり✨✨
ブーケのメインを飾るお花の空間を埋めたり、ボリュームを出したりすることで全体の調和を図る役目をします。
主役にも脇役にもなれる。
それがスプレーマムなんです。
母の日とスプレーマム
母の日にはカーネーションを贈ることが一般的ですが、愛らしくて日持ちのよいスプレーマムは、母の日の贈り物にもぴったりなのです♪
その理由は2つあります。
まず、日持ちのよいお花だということ。あまり手をかけなくても、定期的に花瓶のお水さえ換えれば、1カ月ほど元気なお花を愛でることができます。そのため、忙しいお母さんたちにはぴったりのお花です。
もう一つは、たくさんの顔を持つ可愛らしいスプレーマムの姿です。
実はマム同様にお母さんたちもたくさんの顔を持っているかもしれません。優しくて愛らしい雰囲気の顔、キリリとシャープな顔、ゴージャスで美しい顔、元気いっぱいの顔、どれも愛すべきお母さんの顔です。マム=mum(英語でママの意)。お花の名前に「ママ」が入っているスプレーマム。あなたのお母さんにぴったりのマムがきっとあるはずです。
メリークリスマム!?
西洋文化におけるビッグイベントの1つと言えばクリスマス!!
キリスト教では12月25日はイエスキリストが生まれたことをお祝いする日と考えられています。クリスマスに活躍する植物には、モミの木やヒイラギ、ポインセチアなどがありますね。
緑や赤い色どりがクリスマスの雰囲気を一層引き立ててくれます。
「菊」と聞くと和の雰囲気が充満し、クリスマスとは無縁なように感じますが…
これ、実はスプレーマムを使ったクリスマスリースなんです。
「クリスマスには“スプレーマム”を飾ろう!」を合言葉に、花き生産供給力強化協議会が主催したスプレーマムを使ったクリスマス・リースのコンテストが2022年から開催されました。
こちらは、グリーンとホワイトを基調にした爽やかなリース♪
この色の組み合わせだと、ナチュラル系のお部屋にも合いますね。
(セイヒラリー/ゼンブラライム/ピナコラーダ/フェリーという品種が使われています)
スプレーマムは色々なカラーがあるからこそ、とてもフレキシブルなお花なのです。どんなイベントにもTPOにも合わせることができる…(人間で言うととても優秀な人ですね!!)
このメリークリスマム、各市場の選りすぐりから最終選考が行われ、来年度のポスターになるリースが決まります。2022年度の応募作品は、渾身の力を込めた作品ばかりで甲乙つけがたいなか、芸術性や美術性、スプレーマムのいかし方など様々な視点から審査されました。グランプリに輝いたリースが、2023年度のメリークリスマムポスターのメインを飾ります。どうぞお楽しみに♪
メリークリスマムの注目度は高く、農林水産省のYOUTUBE番組『BUZZ MAFF ばずまふ(花いっぱいプロジェクト)』でも取り上げられるほど!
スプレーマム、本当に多品種あるので、クリスマスだけではなくて、季節に合わせてリースとして楽しむのもお洒落上級者ですね。リースなのに生花…それだけで素敵です。香りや花持ちの良さも感じながら、あなただけのスプレーマムの楽しみ方を見つけてください。
日本花き生産協会 スプレーマム部会